週末のリバプール vs チェルシーにて、
ゴールラインテクノロジー、ゴール判定システムがまたその価値を証明しました。
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サッカーの審判の役割は主に2つあると考えています。
・サッカーのルールに沿って正しい判定をすること
・選手が最善のプレーをし、観客が最大限に楽しめるように試合をコントロールすること
前者についてはテクノロジーを大いに活用すべきだと思います。
特にゴール判定においてはその価値を活かすことが可能です。
ゴールが入ったかどうかは、正確なジャッジが必要です。
一方で、試合の流れを最適にコントロールするという意味では、審判の裁量に委ねられるべきで、ファウルの取り方、アドバンテージの取り方、カードの出すタイミングやその量は、試合の流れをみて判断すべきです。
サッカーのルールを事細かにシステムにインプットし、過去データを分析し、審判の判定に活用することは技術的には可能ですが、試合の面白さを最大化する点については、人間の感覚に任せておいた方がまだ良さそうです。
過去のベストゲームをデータとして蓄積し、それを基準として試合をジャッジすることや、観客のエモーションをリアルタイムで計測して、試合をコントロールすることも出来るかもしれませんが、現時点で、人間の感覚に人工知能が勝るとは思えません。
チェスや将棋のように、勝ちというゴールが明確なものについては、先の先を予測する能力は人工知能が人間に勝るのかもしれませんが、サッカーの試合を観戦している人間のニーズが千差万別であることを考えると、人工知能が試合をコントロールすることは極めて困難かと思います。
ただ、人間の審判が完璧にそれをこなしているわけではなく、臨機応変に試合をコントロールする感性とセンスが必須であることも明白です。
何事においても、感性とセンスが優れた人間に価値があるのではないかと感じます。