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質の悪いメディアから質の悪い情報を入手する

インターネットやソーシャルメディアが普及したことにより、自分の知っていることは、もはや他のみんなも知っている。

 
なんて話を聞きました。
そうだよな。と思ったりもしますが、
 

「実はその発想は大きな間違いだとも思います」

 

 

 

 

流通情報量の爆発的な増加

 
こんなデータがありました。
スライド2, 3をご覧ください。
 
我が国の情報通信市場の実態と情報流通量の計量 に関する調査研究結果(平成21年度) ―情報流通インデックスの計量―
総務省発行のデータ)
 
少し古いデータですが、
いわゆる流通情報量が著しく増加しており、
インターネットの流通情報量に関しては、7, 8年で70倍の増加です。

 

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このデータは平成21年のものなので、現在ではSNSや新たなメディアの出現により、流通する情報量は更に増加していると想定されます。
 
私たちは多くの情報を入手できるようになった一方で、世の中に流通している全ての情報を入手することはもはや不可能となっています。
 

情報入手媒体としてのメディア

 
私たちは接触するメディアから情報を得ます。
よって接触しないメディアからは情報を得られません。
 
私たちは入手したい情報を保有しているメディアを自ら選定し、そのメディアに接している"つもり"になっていますが、実際は、手の届きやすいメディアに接して、そのメディアが(何らかの意図を持って)発信している情報にしかリーチしていないのかもしれません。
 
テレビ、新聞、Yahooニュース、SmartnewsまとめサイトGoogleの検索上位に表示されるサイト等、みんな同じようなメディアから同じような情報を入手しているだけなのでは?
 
私たちが毎日チェックするメディアはほぼ決まっていて、他のメディアにリーチする時間の余裕はありません。
 
そう考えるともしかしたら、インターネットが普及する前より、私たちが接触するメディアは減っている可能性があります。
また、私たちがそれらのメディアから入手する情報の質はほぼ同じ水準であり、それらの質は低い可能性が高いと考えます。
 
いわば私たちは、質の悪いメディアから質の悪い情報のみ入手している可能性があります。
 

質の悪いメディアからの質の悪い情報

 
特にSmartnewsなどの情報まとめアプリはその象徴で、私たちは無料で質の悪い情報を大量に詰め込まれていると感じます。
 
インターネットやソーシャルメディアが普及したことにより、自分の知っていることは、もはや他のみんなも知っている。
 
ということは、
自分は、みんなが接しているメディアから、みんなと同じ情報を入手しているから、みんなの知ってることを知っている。
とも言い換えられます。
 
私たちは、情報の質を自分のセンスで分別し、質の悪いメディアとの接触を極力回避しなければならない時代に生きているのではないでしょうか。
 
スマホを活用して、大量の情報を入手している人が情報強者ではなく、
日本にいる誰もがリーチしていない情報を入手しているのが、情報強者なのではないかと思います。
 
地球の裏側に存在している価値のある情報へ、自宅にいながらアクセスできるのは、インターネットの最大の利点の一つです。 
その情報へリーチするための手段を知っていること、価値のある情報を提供しているメディアを知ってこそ、現代の情報強者かと思います。