またビジネスモデルの転換期が来たのでしょうか。
私が知っているIBMのイメージは以下の通りです。
- ホスト、メインフレームといえばIBM
- ThinkPadのIBM
- サーバといえばIBM
さまざまなハードウェアを世に送り出す、その高い技術力が、IBMの強みでした。
その後、ハードウェア事業から撤退し、ソリューションプロバイダとなるのですが、その後のIBMに対して個人的には、何らかの強い印象はありません。
ただ、IBMというブランドによる信頼感は醸成されており、大きなプロジェクトを任せるのなら、IBMは候補になるのではないかと"根拠なく"感じでおりました。
根拠が無いと書きましたが、プロジェクトマネジメント、プロセス管理、組織力、過去の経験や評判から作られた私個人のIBMへのイメージがその根拠になりますでしょうか。
しかし、昨今はプロジェクトもアジャイル化し、プロジェクト要員も流動化すると、堅実、堅牢なマネジメントやプロセスは求められず、融通がきく、ソフトな頭を持ったプロジェクトマネジャーが、環境変化に対応しながらプロセスをデザインすることが求められている時代かと思います。
はっきり言って過去においては、ユーザーはブランドに対して料金を支払い、安心、信頼を得ていただけで、管理は上で、実際に働いているのは主に下請け、孫請けの会社というのが実態でしょう。
話を広告業界に変えますと、電通が似たモデルでしょうか。
電通というブランドは確固たるものとし、後は拡大路線で、広告からイベント、ソリューションまで何でもできます。と言わんばかりに手を広げ、不要なものは切っていく。
さすが電通というところなのですが、優れた人材が豊富なのか、プロセス化が徹底されているのか知りませんが、プレゼンテーションの質は相対的にかなり高いレベルです。
基本的には優秀な方、頭の切れる方が多い印象です。
IBMに関しては、ブランディングが上手とは思えません。(USは知りません)
また、魅力的な人材が多いという印象もありません。(学歴は高いのでしょうが)
仮にヒト・モノに大きな強みが無いとすると、今後の転換は難しそうです。