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AI(人工知能)はプログラム?アルゴリズム?

最近AI(人工知能)が、バズワード的に流行っています、流行らされています。

 
メディアから得る情報を元にすると、今後のAIは相当クレバーなイメージで、人間のように感情を持ち、人間のような感覚を持ち、人間のような会話が出来る日も近いのでは?
そう考えると、自分の仕事がAIに取られてしまう日も近いのでは?という恐れも湧いてきます。
 
実際、こんな情報も出回っています。
 
 
ちょうどこんな本が売っていたので、読んでみました。

 この1冊でまるごとわかる! 人工知能ビジネ ス(日経BPムック)DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2015年11月号 [雑誌]

少し整理してみます。

  • 現在のAIブームは第3次ブーム
  • 機械はあくまでも命令通りにしか動かない
  • 大量のデータを与えることで、限定的なタスクに対しては驚くべき性能を発揮する
  • ディープラーニング(深層学習)の登場で性能が向上
  • 単純労働や辛い労働を機械が代行し、人間はより創造的で楽しい業務に専念できる
 

 

IBMが推進する人工知能技術、Watsonは実用性が高い段階にあり、三井住友銀行や三菱東京UFJ銀行などで、コールセンターや顧客対応業務での活用が計画されています。
 
大量のデータを活用した分析、意思決定を行う上では、AIを活用することによる、正確性、スピードの向上がかなり期待できます。
 
例えば、裁判の判決を行う上で、各法律の照会、過去事例、科学的根拠、海外での事例の参考等、関連するデータを隈なく利用することで、根拠のある正確な意思決定が出来るようになりそうです。
 
また同様に、病気の診断を行う際も、基礎疾患情報、疫学、検査値、文献データ、試験データ、症例データを参考にし、決定時の重み付けを変更したり、あらゆる角度で検証を行うことで、かなりの確度で正しい答えが出るのではないでしょうか。
 
現在は、司法試験に合格したり、医師免許を取得したり、高い専門性を持った専門家が、その仕事を担っているわけですが、上記のような大量のデータを活用することは不可能なため、現在においては不適切な意思決定が行われることは否めません。
 
このような分野でのAI活用が有益なことは、想像できます。
 
しかし、データ活用による意思決定の弱点は、過去データに基づく分析が行われる点です。
過去データに基づく未来の予測は可能ですが、未知の事例に対しては、誤った答えを出す可能性があります。
 
また、疑問なのは大量のデータの信頼性をどのように評価するのか?という点です。
信頼性の評価軸も、分析から導かれた結果を検証することにはなるとは思うのですが、その方向性がどこかで狂ってきたら、間違った意思決定がされ続けてしまうのではないかと思います。
 
そのあたりは当面、人間のセンスや勘の力を信じて、データをどのように活用するかが課題になるかと思います。
 
しかしいずれ、人間のセンスを人工知能が持つ(とされた)とき、その意思決定ロジックにおいて、なんらかの意図、例えば政治的意図が組み込まれたとすると、私達はAIに悪い方向性でコントロールされることになります。
 
今まで、メディアによりコントロールされていた状態が、AIにコントロールされるようになると、更にたちが悪そうで、納得感を持ちながら、操作され続ける可能性があります。
 
国家間で、なんらかの問題が発生した際、攻撃(戦争)することが、その解決策であってはなりません。
その場合は、ガンジーの思想が判断用データに含まれていると良いかもしれません。
 
素人の妄想には限界があるので、このあたりで終わりにします。
 
AIを理解することで、自分の仕事における活用方法や、生活の質を上げる方法は、たくさん想像出来そうです。
 
ちなみに、Pepper君もクラウド上の人工知能がデータを分析し、意思決定する仕組みのようで、クラウド上のAIが進化することにより、Pepper君も賢くなるようです。