The abstract

仕事、趣味、家族についてまとめます。




ドイツ人は本当に労働生産性が高いのか? 労働生産性とは?

引き続き、労働生産性について考えます。

 
前回記事
 

今回は、注目されている労働生産性という指標自体について、調べてみます。

 
・労働生産性 = Output / Input
 
・労働生産性 =  付加価値または生産量など / 労働者数
 
・時間あたりの労働生産性 =  付加価値または生産量など / 労働者人数×労働時間
 
 
労働生産性 = GDP / 労働者数
 
国内総生産(GDP) = 個人消費 + 民間投資 + 政府支出 + 純輸出(輸出 - 輸入)
 
 
 
 
付加価値、生産量をアウトカムとした際に想定される因子として、労働者数や労働時間のみがピックアップされて、やれ生産性だという考え方は素人の私でもおかしいと思います。
 
また、それを国別に比較してしまうと、各国の産業特性やGDPの産業別構成比など、前提条件の無い比較になるのではないか?
 

そんな私のために作って頂いた、TFPという指標があります。

 

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Total Factor Productivity
 
TFP【全要素生産性】
 
生産性を示す指標の一つ。労働・資本に加えて技術革新・業務効率化・規制緩和・ブランド価値などあらゆる生産要素の投入量と産出量の関係を示すものである...
 
 
 
"あらゆる生産要素!"(ホンマかいな)
この自信のほどは信頼できます 笑
 
 
↑のデータは各国の実質GDP成長率の要因分解をしています。
 
・日本、米国、英国においては、労働時間の寄与が一部見られますが、基本的には2000年より前の話で、ドイツにおいては、過去からTFPと資本がGDP成長率に寄与していることが分かります。
 
・2000年以降、日本においてはTFPの寄与が大きく低下していますが、他国はTFPの上昇がプラスに寄与しており、ドイツにおいては、期間中、一貫してTFPがプラスに寄与しています。
 

ここからは、TFPに着目してみます。

 
 
↑こちらのデータには、TFP水準の対米比が記されています。
 
・全体、製造業全体において、日本は低い値となっております。
 
・製造業の中でも、一般機械においては、米国を上回っています。
 
・"我が国が単独で他国を引き離している産業はない"という表現があります。
 
・非製造業全体においても、対米比は下回りますが、金融・保険においては、ほぼ同じ値です。
 
次のページに移ると...
 
横軸に、全体の付加価値に占める各産業のシェアが登場しました。
 
・飲食、宿泊の労働生産性が一番悪いことが分かります。
 
・日本の卸売、小売のTFP水準が低いのに対し、ドイツの卸売、小売の水準は高く、また日本におけるそれらの産業の付加価値シェアは高く、一部の産業が生産性を下げている可能性はあるのではないかと思います。
 
次のページでは
 
企業レベルの生産性水準及び生産性上昇率を各種の企業属性に回帰することによって、これらの変数の間にどのような関係が存在するかを明らかにする。とのことです。
 
・結果的には、企業の生産性と海外市場への進出(輸出及び対外直接投資)、R&D投資や情報化投資といったイノベーション活動の間には正の相関関係が見られるとのこと。
 
生産性という観点で、TFPに着目したのですが、労働生産性とは違う話になってしまいました。
 
労働生産性は、Output / Input という大変シンプルな考え方なので、たくさん稼ぐ。と、働く時間は短い。の組み合わせにより、その数値は上がり、効率的と見なします。
 
ただし、同じ時間で発揮されている、労働の質やその他の要因は考慮されていないので、同じ時間で、どれ位稼げるか?という点については、TFPのような考え方が必要かと思います。
 
とりあえず、ドイツのデータでまず着目すべきは、一人当たりの労働時間が短いことだと思います。