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GYAOのビジネスモデルと収益源

2011年にHuluが日本に進出し、2015年には、Netflixの進出、Amazonプライムビデオの開始など、有料動画配信サービスが盛り上がりを見せており、テレビ離れが加速し、単純なTV CMによる収益モデルの終焉が訪れるかもしれません。

 

そんな中、GYAOのTV CMが放映されています。

 
2005年にそのサービスを開始したGYAOですが、正直「まだあったんですね?」という感じです。
 
当時は、無料で懐かしいアニメ観れる!
ということで、会社のPCで暇つぶしに観た思い出があります。
 
今でも無料動画コンテンツが基本ということで、前述の動画サービスと一線を画しているわけですが、GYAOって一体どうやって儲けているの?という疑問が改めて湧いてきます。
 
下記リンクの情報によると、その収益源は課金サービスと動画広告収入で、課金サービスの収益の方が大きいらしいです。
 
 
GYAOは2009年にYahooの連結子会社となり、Yahoo動画と統合され、Yahooの1コンテンツ、動画配信プラットホームとなるとともに、Yahooの動画広告事業の中核となっているようです。
 
しかし、そのコンテンツは日本の民放が提供するものが多く、海外の映画やドラマコンテンツとは質の面で大きく差をつけられている点からも、海外から進出してきたサービスと比べ、今後のユーザー拡大は厳しいのではないかと思います。
 
また、GYAOの株主として、各民放テレビ局が存在していることもあり、海外コンテンツを積極的に輸入することは、日本のコンテンツの質の悪さを自ら浮き彫りにすることになり兼ねません。
 
また、そもそも無料視聴が基本なので、メジャー(高額)なコンテンツを仕入れること自体が、ビジネスモデル上、スコープ外かと思います。
 
(安くて質の悪い)コンテンツを無料で配信して、動画広告で儲ける。というビジネスモデルは、もはや過去のもので、コンテンツの質を重視するユーザーが多くなっていると想定すると、成立しません。
 
また仮にGYAOに一定の固定ユーザーが存在していたとしても、そのユーザー群は、広告の配信対象として適切なのか?と考えると疑問もあります。
 
そう考えると、ビジネスモデルは中途半端です。
 

ちなみに、海外動画サービスのうち、どれがオススメか? を考えてみます。

 
 

 

コンテンツ量だとやはりNetflixでしょうか。
 
スマホで通勤中や暇つぶしに海外ドラマを観たいところなのですが、日本の場合、Wifiが普及していないので、キャリアの回線を使わなければなりません。
その場合、キャリアの通信量の上限という問題にぶちあたります。
 
そう考えると、Amazonのダウンロードサービス(ダウンロードしてオフライン視聴)が魅力的なのですが、対象のコンテンツはまだ少ないようです。
 
またAmazonは、プライムのユーザー向けのサービスという位置付けもあり、NetflixやHuluほどのコンテンツ量は現時点では期待できず、ヘビーユーザーには物足りないレベルかと思います。
 
ソフトバンクがNetflixとの提携を機に、通信量の制限を緩和しましたが、十分なレベルではなく、スマホの通信量という課題は続きそうな気がします。
 
ウルトラcとしては、Amazonがキャリアサービスには参入し、通信制限無しのプランを開始することです。もちろんその流れで、NetflixかHuluを買収し、動画配信サービスも拡大します。
ストリーミングとダウンロードの選択肢があると良いですね。
 
そうすると、我々が活用するインフラの多くはAmazonに集約されます。ECにおいては、配送をドローンが行うようになると、運送会社が駆逐されます。 
 
Amazonにより様々なイノベーションが実現され、低コストで今まで以上のサービスが提供されることで、消費者に価値があるのですが、ジェフ・ベゾスの王国が完成するのはちょっと怖い気もしますね。