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アーキテクチャの生態系という本を読んで

アーキテクチャの生態系

という2008年に出版された本を
読んでいます。
 
誰しもが突っ込みたくなるポイントは、著者がFacebookとTwitterは日本では流行らないと言及していた点かと思います。
 
確かに、2ch、mixiという日本独自のメディアがメジャーであった当時の環境を鑑みると、それは真っ当な予測で、変化の激しいジャンルで、予測をするというチャレンジは、なかなか出来ないことだと感じます。
 
ではなぜその後、FacebookとTwitterが一定のユーザーを得たのか?という点は興味深いです。
 

いくつが考えられる点を挙げてみます。

 
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・グローバル化という追い風
 
日本という狭い世界に留まっていてはいけない。という社会の流れ。
 
・クローズな環境への嫌悪感
 
Facebookが広がり始めた当初のイメージは、オープン、クリーン、フレンドリーと、明るく清潔感の象徴という感じでした。
 
逆に2chは今も昔も汚いイメージですし、mixiはフレンドリーなイメージの裏にいやらしい、ドロドロした存在も臭わせていたと思います。
 
Facebookの当初のイメージは正に、アメリカが描いた虚構、外向きの顔に過ぎないと感じられる仕上がりでした。
 
そしてその結果、日本人は、Facebook疲れや、バカッターというような、もともと日本人が持っている闇、閉塞的な場所に戻っていきます。
 
未だFacebookで積極的に情報を発信している様は、ビジネス目的か、「みんな良いことを共有しようよ」、「僕の素晴らしい生き方を共有するよ」のような、いわば学級委員、生徒会的なノリなので、多くの日本人の感性だとなかなかついていけるものではありません。
 
日本人的には、たまに2chのまとめを見ながら、職場では話題にできない下ネタを楽しんだり、「やっぱホンネはこうだよね」とか、「書き込んでるやつ、社会の底辺だわ」とか自己肯定、自己満足するのが性に合ってるのかと。
 
今、mixiを少し改良して、日本人の闇を受け入れる仕組みにしたら、また流行るんじゃないかと思います。