チャネルとは?メディアとは?
それぞれの違いを明確に説明できるか?
と言われると、自信が無いので整理してみます。
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チャネルとは?
コミュニケーション・チャネルとは?
コミュニケーション・チャネルとは、ターゲット・オーディエンスに対してメッセージを届けるためのルートのことをいう。人的コミュニケーション・チャネルとノンパーソナル・コミュニケーション・チャネルに分類される。
マーケティング、プロモーションに対象を絞ります。
↑ここには、広告、ダイレクトメール、店舗の記載があります。
B2Bの場合は、営業、デジタル(web)、紙面広告、セミナー/展示会等が考えられます。
オンラインチャネル、オフラインチャネルというチャネル分類もあります。
オンライン=インターネット
オフライン=それ以外
チャネルがややこしい
"チャネル" がややこしいのは、販売チャネルとコミュニケーションチャネルがごっちゃになってきていることです。
販売チャネルは4PのPlaceで、コミュニケーションチャネルはPromotionに近いかと思います。
(コミュニケーションチャネルというより、はじめからプロモーションチャネルと言った方が間違いがなさそうです。)
ビジネス形態や顧客形態により、チャネルの定義が違ってきたりします。
マルチチャネル、クロスチャネル、オムニチャネル、O2Oなど、バズワード的な概念を、一つ一つ正しく定義付けようとすると、混乱します。
メディアとは?
コミュニケーション媒体と定義します。
コミュニケーションする相手の広さ(多さ)による違いと、ペイドメディアのような買付けが必要かどうか?という観点でも分類されます。
その中でターゲティングを精緻に行わず、幅広く届けるものとして、マスメディアが存在します。
また、ソーシャルメディアなどがその対象となる、アーンドメディアという定義もあります。
http://www2.toyo.ac.jp/~toda/webII/webII-06/prac1.html
マスメディア:テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、書籍、広告
パーソナルメディア:電話、手紙、声、表情、ジェスチャー
ネットワークメディア:Eメール、ウェブ掲示板、チャット、ブログ、SNS、オンラインデータベース
エンターテインメントメディア:映画、演劇、音楽、ダンス、ゲーム
「トリプルメディア」とは?〜今さら人に聞けないマーケティング用語をおさらい!
トリプルメディア
少し前からトリプルメディアという概念も定着しました。
ペイドメディア(paid media)
「関心をつくる」
支払いを必要とする広告の出稿により利用できるメディア。
主に、マス4媒体や、web広告といったものが分類される。
費用を掛けることが、効果を高めることに繋がりやすい。
オウンドメディア(owned media)
「理解を促す」
自社が所有しているメディアのこと。
webサイトやメールマガジンといった自社で管理・運営するメディアのため、比較的コントロールが利きやすい。
アーンドメディア(earned media)
「共感を得る」
企業が生活者からの評判や信用などを得るメディアのことで、生活者が情報の起点となるブログやソーシャルメディアなどのCGMが分類される。
特にソーシャルメディアなどを利用したコミュニケーションによって、ブランド認知向上や商品売り上げに効果が期待されているが、企業にはコントロールが出来ない。
クロスメディアという言葉は存在しており、オンラインメディアを軸としたメディア連動です。
オムニメディア?
オムニチャネルはあるけど、オムニメディアは聞きません。
マルチメディアという言葉は存在しますが、コミュニケーションメディアというよりは、画像、動画などがデジタル化された際に多用されました。
当時は、デジタルという言葉より、マルチメディアという呼び方が定着しましたが、現在では聞かない言葉です。
人(営業)が絡んだリアルなコミュニケーション、セミナーや講演会、(こちらも人が介在したコミュニケーション)は人的チャネル上のやり取りです。
もちろん全てのコミュニケーションには、何らかのかたちで人が介在しているのですが、非人的チャネルにおける、マスメディア、インターネットなど、F2F(人2人)でない場合は、メディア(媒体)が存在します。
マルチメディア(multimedia)とは - IT用語辞典 e-Words
チャネルとメディアを日本語にすると?
チャネルとメディアは、共に「媒体」と訳されたりしますが、チャネルを日本語にすると、上記の「ルート」と同じ意味の「経路」になるかと思います。
コミュニケーション経路
情報伝達経路
人的経路
非人的経路
eメールは?
では、eメールは、人的コミュニケーションチャネルなのか?
非人的チャネルなのか?それともメディアなのか?
フィリップ・コトラーの「マーケティング論」がわかる本 - 宮崎哲也 - Google ブックス
もしそれが、営業、社員が顧客に送るeメールを指しているのなら、上のページにあるように、人的コミュニケーションチャネルにおける、コミュニケーションツールになるかと思います。
ではLINEは?
1対1のコミュニケーションを行う上では、コミュニケーションツールであり、1対nのコミュニケーションを行う上では、SNSであり、プロモーション用メディアとして活用できそうです。
ここまでまとめて気づいたことは、厳密な分類は不毛でつかれることです。
メディア・コントロール 正義なき民主主義と国際社会 集英社新書 / N.チョムスキー 【新書】 |