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コモディティ市場での差別化と打開策

コモディティ化

(コモディティ - か、commoditization, commodification)は、経済やビジネスにまつわる用語。所定の製品カテゴリー中の製品において、製造メーカーや販社ごとの機能・品質などの差・違いが不明瞭化したり、あるいは均質化することを指す。Wikipedia

 
コモディティ化、またはそれに近い状態は、プロダクトやサービスのライフサイクル上、発生するタイミングが過去より早くなっており、発生しやすい状態かと思われます。
 
iPhone6の発売が発表されましたが、際立った目新しい機能はないようです。
次のイノベーションが生まれるまで、
Apple, iPhoneというブランドでシェアを確保し、競合が失敗することを待つしかなさそうです。
 

コモディティ化された市場で勝つための方法を考えてみます。

 
まずは差別化です。
 
3つ挙げます。
 
•付加価値の提供
•ブランディング
•広告、宣伝
 
iPhoneは今回、決済機能を搭載してきました。
ちょっと苦しいですが、あらたな機能的価値が追加されました。
 

iPhoneのブランディングは過去から徹底されており、

他に類を見ないほどの完成度の高いブランドです。
 
発売日も発表されていないのに、先週の土曜日から、銀座のApple storeに並んでいる信者の方がいるほどです。
他メーカーのスマホでは起こり得ない現象です。
 
ちなみに、

なんで銀座店に並ぶのか?

についてですが、こんな話があります。
 
なぜ銀座店と並んで旗艦店レベルの位置付けである表参道店に並ばないか?
については「デング熱」が怖いからだそうです。
表参道は代々木公園にも近く、並木道で緑も多いからとのことです。
 
また、言うまでもなく、

Appleの広告•宣伝は洗練されています。

ただ、その目的はほぼブランディングの継続的な強化になるかと思います。
 
しかし、そんな

Apple、iPhoneですが、ジョブズ亡き後、

その勢いに陰りがあることが取り沙汰されています。
 
また、
iPhoneの模倣品(といわれている)を販売しており、
コモディティ化の因子であるサムソン
に関しても、業績が悪化しているようです。
 
コモディティ市場で、差別化が通用しない場合の打開策として、

カテゴリーイノベーションがあります。

 
新しいコンセプトやベネフィットの訴求により、新しいカテゴリ(市場)を構築してしまおう。という考え方です。
 
事例としては以下のようなブランド、製品が該当するのではないかと思います。(裏付けなし)
 

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• iPhone, iPad, iPod
• スターバックス
• メソッド
• ウォークマン
• 卓上プリンタ
• 任天堂DS
• トクホ飲料
 
コモディティ化してしまった領域においては、昨今はカテゴリーイノベーションを目指すんだろうな、と思いますが、本当に顧客にベネフィットが無いと受け入れられないと思いますし、長続きしないと思います。
 
また、差別化の話にも共通しますが、顧客ベネフィットのデザイン、仕組みは容易に模倣できない、精緻に練りこまれていないといけません。
 
短期間では真似できない、他社が仕組みを解読できないことが望ましいです。
 

楠木先生が面白い話をしていました。

フォードがトヨタのJIT (Just in time) を真似て、工場のリニューアルを行いました。
フォードの担当者が、トヨタの社員を招待し、自慢気にその素晴らしさを説明したところ、トヨタの方は一笑し、

「フォードさん、これだとジャストインタイムすぎるよ。」

と一蹴したそうです。
 
この話を例えるのが、有名な『仙台のコギャル』のエピソードです。
 
顧客ベネフィットを生み出すイノベーション、模倣できない全体デザインが実現できれば、そのビジネスは存続するでしょう。
 
最後に、中国では靴屋でも明日にはスマホを作れるなんて状態のようです。